春興
しゅんきょう
名詞
標準
enjoyment of spring
文例 · 用例
三十五年(壬寅) 一九〇二○一月、菊五郎は病気のために、歌舞伎座の春興行に欠勤。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
またそれ蠅は厭ふべし、然れどもこれを花片の場合と仮定せよ「木の下は汁も鱠も桜かな」食物を犯すは同一きも美なるが故に春興たり。
— 泉鏡花 『醜婦を呵す』 青空文庫
そのうちに、その春興行の前後から父は眼に見えて健康を損ねて来ましたので、仕立屋なぞは衣裳の祟りだなぞと蔭口を云っていたそうですが、もともとひよわな体質なのに無理な旅行なぞをしたせいでしょう。
— 夢野久作 『押絵の奇蹟』 青空文庫
その当時の歌舞伎座株式会社の専務取締役は井上竹二郎氏で、春興行には菊五郎が毎年出勤するのであるが、病気で出勤もむずかしいことになったから、若手ばかりで開場しなければならない。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
五律の五六に「投老心雖懶、逢春興自繁」と云つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
大海のほとりにあれば夜の寄らん趣ならず闇襲ひくる 十二年の早春興津の水口屋に宿つてゐた時の作。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
はや春興行に、乗り込みまでも済ました一座のものは、薄汚い仕度部屋のなかで、車座になっていた。
— 小栗虫太郎 『人魚謎お岩殺し』 青空文庫
春興は二人の青年に尽きた。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
作例 · 標準
春興を催して、友人たちと川辺で花見酒を楽しむ。
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満開の桜を眺めていると、自然と春興が湧いてくる。
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春興に乗じて、これまでとは違う新しい趣味を始めてみる。
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