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ペーソス

ペーソス
名詞
1
標準
pathos
文例 · 用例
なぜなら鳥や虫の生活の方が、人間よりも不幸であるとは思えないから』と、あるエッセイの中で書いてるヘルンは、日本人の民族化した仏教情操であるところの、あの『物のあわれ』の抒情的ペーソスを知ってたのである。
室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 小泉八雲の家庭生活 青空文庫
すぐ近くのものと川向うらしいのと強弱のペーソスが混った。
岡本かの子 勝ずば 青空文庫
嘉村礒多氏のものから享ける切端詰つた人生の怖るべき憂鬱と、坪田氏のものから迫られる極みなきペーソスには往々わたしは、息苦しくなつた。
牧野信一 痩身記 青空文庫
ピティー〔哀れみ、同情〕とペーソス〔悲哀〕とが大部分の作品の底に横わっている。
平林初之輔 ルヴエルの『夜鳥』 青空文庫
決してペーソスなんていふしやれたものではなくて、それはとても悠長なトアパイロン見たいな、出来損ひのアミーバ見たいな奇怪なデタラメさ加減なのですが、さうかと思ふと洒落たアカデミアンで、読んでゆくうちに何だか得体の知れない信用を覚えさせられて来るのです。
牧野信一 「風博士」 青空文庫
「納屋の人達の遣場のない鬱憤を思つたつて、忽ち僕は息苦しいペーソスに打たれるよ。
牧野信一 R漁場と都の酒場で 青空文庫
……」そして前者のやうなイマヂスムの詩集ではなく、「ポエヂイの本質が全くペーソスに出發し、」「私にとつての純一の感傷を歌つた詩集」である。
堀辰雄 萩原朔太郎 青空文庫
しかし、この詩集のもつところのペーソスは「牙がなく、全く疲勞の椅子に身を投げ出したデカダンスの悲哀、」「意志を否定した虚無の悲哀」であつた。
堀辰雄 萩原朔太郎 青空文庫
作例 · 標準
その映画は深いペーソスがあり、観客の心に強く響いた。
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彼の書く小説には、どこか人生のペーソスが漂っている。
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古い写真を見ると、過ぎ去った日々のペーソスを感じずにはいられない。
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