桃源
とうげん
名詞
標準
earthly paradise
文例 · 用例
シー、ピー、スクラインがパミールの岩山の奥に「幸福の谷」を発見した記事を読んだときに所謂武陵桃源の昔話も全くの空想ではないと思つたことであつたがその武陵桃源の手近な一つの標本を自分は今度雨の上高地に見出したやうである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
シー・ピー・スクラインがパミールの岩山の奥に「幸福の谷」を発見した記事を読んだときにいわゆる武陵桃源の昔話も全くの空想ではないと思ったことであったが、その武陵桃源の手近な一つの標本を自分は今度雨の上高地に見出したようである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
一度室生犀星を訪ねた人は、彼の家庭が如何に和氣藹々たる春風にみち、理想の桃源境であるかをよく知つてゐる。
— 萩原朔太郎 『所得人 室生犀星』 青空文庫
そうして七十歳にでもなったらアルプスの奥の武陵の山奥に何々会館、サロン何とかいったような陽気な仙境に桃源の春を探って不老の霊泉をくむことにしよう。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
あたしは、それは、支那の桃源境みたいなものを作ってみる事じゃないかと思うの。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
あたしはお百姓になって、そうしてあたしたちの桃源境を作るんだ。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
それに眼をとどめて)桃源境、ユートピア、お百姓、(第一幕に於けるが如き低い異様の笑声を発する)ばかばかしい。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
あたしのあこがれの桃源境も、いじらしいような決心も、みんなばかばかしい冬の花火だ。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
作例 · 標準
彼は世俗を離れ、人里離れた山奥で桃源のような生活を送っている。
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疲れた心を癒やすため、都会の喧騒を離れて桃源郷を求めた。
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この美しい庭園は、まるで桃源そのものだ。
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