痒い
かゆい異読 かいい
形容詞頻度ランク #29497 · 青空 519 例
標準
itchy
文例 · 用例
酔つて疲れて私の瞼はイラ痒いとは云へ、人よ汝がそのやうなことを気にするのであれば、あゝ、それは世間をばかり心の中に相手として置いてゐるからだ。
— ――不真面目なわが心…… 『その一週間』 青空文庫
イラ痒い瞼、ひえびえとする野面の風にひえびえとしたみすぼらしい顔の中から、この遠近を嘆賞するもないもんだなぞ、云つては呉れるな人々よ、自然の与件は、何時でも生理のまゝに享受してゐる者でこそあれ、希望を持つて生きてゐるとも云へるので、其の他はすべて、謂はば野心で生きてゐるのだ。
— ――不真面目なわが心…… 『その一週間』 青空文庫
『虱や、ご生だからたからないでおくれ、私にしつつこくしないでおくれ、おまへはほんとに不愉快だ』そして痒いところへ手をやらうともしなかつた。
— ―人魚詩社の人たちに與ふ― 『諷詩』 青空文庫
自分を自分から離して、冷やかに眺めて捌き、深く自省に喰い入る痛痒い錐揉みのような火の働き、その火の働きの尖は、物恋うるほど内へ内へと執拗く焼き入れて行き、絶望と希望とが膜一重となっている胸の底に触れたと思ったとき、自分はまた裂けた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
膝がしらがちくちく痛痒い。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
呼吸を吸い込むと胸の中に枯枝か屑のようなものがつかえ、咽喉はいらいらと虫けらが這うように痒い。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
これで蛭に悩まされて痛いのか、痒いのか、それとも擽ったいのか得もいわれぬ苦しみさえなかったら、嬉しさに独り飛騨山越の間道で、お経に節をつけて外道踊をやったであろう、ちょっと清心丹でも噛砕いて疵口へつけたらどうだと、だいぶ世の中の事に気がついて来たわ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
しかし疼くようにお痒いのでござんしょうね。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
作例 · 標準
蚊に刺されたところが、プーンと熱を持って痒い。
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この新しい毛布、肌触りが独特で、なんだかチクチクして痒いんだ。
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「あー、背中が痒いな。誰か掻いてくれない?」
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花粉のせいか、目がしょぼしょぼして痒い。
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