硬さ
かたさ
名詞
標準
firmness
文例 · 用例
元子からいろいろの硬さのものが造られるが、元子自身は完全に剛体であると考えなければならない。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
手桶の冷たい水で曝した蕎麥は杉箸のやうに太いのに、黄蜀葵の特色の硬さと滑らかさとで椀から跳り出し相に成るのであつた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
大抵日本の女で別品といふのは、青みがゝつた皮膚の皮下組織が、稍厚くて硬さうに見える。
— 森鴎外 『魔睡』 青空文庫
「弔花」は時代的精神を身をもつて分析してゆくところに、不敵な新しさを啓示されるもので、生硬さの憾みを覚えたが、それをこの場合に欠点として数へるよりも、その意気が追々と不足を補つてゆくものであらうと期待される。
— 牧野信一 『浪曼的時評』 青空文庫
その彫りの硬さが良い出来ではなかつたが、その彫りの硬さや拙さが却つて人間の意志を忖度しない、たゞ立つてゐればいゝだけの置物の境遇にふさはしい、頑固さを表現してゐた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
郷倉氏はこれらの写実的風潮の中を潜つてきた人である、したがつて作風の上でもその変化は、独特の抵抗力をもつてゐる、計画的な画面の硬さや、陰影の明確さは、何れもその後の象徴的方法の前奏曲的なもので、下仕事として現はれたものと思はれる。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
大智氏の作品は、さうした硬さや迫力を窺つたものではない。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
きみは、ベニー・グッドマンを聴いたことがあるか」「いいえ、名前は知っていますけど……」「そうか、そのうち聴かせてあげよう」 寮長は、慶一の硬さに気づいたようだ。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
作例 · 標準
買ってきたアボカドの硬さを確かめると、まだ食べるには早そうだった。
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グローブの革の硬さを取るため、専用のオイルを塗り込んで揉みほぐす。
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彼はベッドのマットレスの硬さにひどくこだわりを持っており、何度か買い替えている。
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ウィキペディア
硬さ とは物質、材料の特に表面または表面近傍の機械的性質の一つであり、材料が異物によって変形や傷を与えられようとする時の、物体の変形しにくさ、物体の傷つきにくさである。工業的に比較的簡単に検査でき、これを硬さ試験法と呼ぶ。例えば鋼製品の熱処理結果の管理などに用いられている。
出典: 硬さ — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0