物性
ぶっせい
名詞頻度ランク #22622 · 青空 32 例
標準
physical properties
文例 · 用例
然るに素質は自覚されてからは物性を超越するもの、従て有意的に変るものであります。
— 中原中也 『小林秀雄小論』 青空文庫
レールに近く養蚕広告のペンキ塗の看板が、鉛のような鉱物性の色をして、硬く平ったく烈しい日の光に向って立っていたが、汽車と擦れ違いさまに、仆れそうになって、辛くも踏み止まった。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
霧がすっきりと霽れて、前には笠ヶ岳の大尾根が、赭っちゃけた紅殻色の膚をあらわし、小笠から大笠へと兀々とした瘤が、その肩へ隆起している、遠くの空に、加賀の白山は、いつもの冷たい藍色に冴えて、雪の縞が、むしろ植物性の白い色をおもわせる。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
女達が私に身を委せるとき、彼女達の感受性から海豚の粘々した動物性をうける。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
菜食が発達したとほぼ同様な理由から植物性の麻布綿布が主要な資料になり、毛皮や毛織りが輸入品になった。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
そのあたりからは、植物性の物質が腐敗して発する吐き出したいような臭気が立ち上ってきた。
— 黒島傳治 『まかないの棒』 青空文庫
原子素量の存在、その結合による物質の構成機巧、物質総量の不滅、原子の運動衝突と物性の関係、そういうようなものが予想されているばかりでなく、見方によっては電子のようなものも考えられており、分子格子のごときものも考えられている。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
ここで注意すべきもう一つの事は、「時間」なるものがやはりそれ自身の存在を否定されて、物性や作用などと同部類のいわゆる偶然的な、非永存的のものと見なされている事である。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
作例 · 標準
新素材の開発には、様々な条件下での物性の変化を正確に測定することが不可欠だ。
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このプラスチックは耐熱性に優れているが、低温環境下での物性が不安定になるという課題がある。
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研究チームは、ナノレベルでの構造が物質の光学的物性にどのような影響を与えるかを解明した。
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ウィキペディア
物性(ぶっせい)とは、物質の示す物理的性質のこと。機械的性質(力学的性質)、熱的性質、電気的性質、磁気的性質(磁性)、光学的性質(光物性)がある。
出典: 物性 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0