対比的
たいひてき
形容動詞
標準
contrastive
文例 · 用例
こんな塩梅で一度に二頭の狆を坐敷に置いたようなことで、対比的に自然研究したようなわけで、随分狆ではおかしいほどに細かい処を見たものでありました。
— 好き狆のモデルを得たはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
このような態度で人生にうちかっている作者の心持が、描写の含蓄ある手法や構成における善意ある緊密さに、統一をもって滲み出しており、その面でも「贋金つくり」と対比的であると感じられる。
— 宮本百合子 『次が待たれるおくりもの』 青空文庫
批判は発展的にされず、対比的にされる。
— ――今日の民衆、知識人への課題―― 『全体主義への吟味』 青空文庫
男の貞操とか女の貞操とか対比的によく問題となってきている。
— 宮本百合子 『若き世代への恋愛論』 青空文庫
彼女はアナーキズムとボルシェビズムとの理論闘争の時を通じてアナーキズムの陣営にのこり、その後、プロレタリア文学運動に沿って歩みながら、常に、『ナップ』とは対比的な立場に自身をおいて、「独特」さを示そうとしている婦人作家として経て来た。
— 宮本百合子 『婦人作家』 青空文庫
火野の文章と対比的に世評に上ったが、前者が生々しい戦場の記録として多くの感銘を与えたに反して、上田広のこの小説は、同じ感銘では受け取られなかった。
— 宮本百合子 『昭和の十四年間』 青空文庫
まず第一に記憶すべきは、道教はその正統の継承者禅道と同じく、南方シナ精神の個人的傾向を表わしていて、儒教という姿で現われている北方シナの社会的思想とは対比的に相違があるということである。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
あまりに物を対比的に見ることは、誤つたしうちに違ひないが、私は後世式にかう言はう。
— ――序説として―― 『唱導文学』 青空文庫
作例 · 標準
両者の意見は対比的であり、共通点を見つけるのは難しい。
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この作家の作風は、静謐さと激しさが対比的に描かれているのが特徴だ。
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この物語は、善と悪の対比的なキャラクター設定が魅力的だ。
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