化育
かいく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
creation of the world
文例 · 用例
凡そ天地の生生化育の作用を贊け、又は人畜の福利を増進するに適當するの事を爲すのが即ち植福である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
自然の化育に従って、その性に従うものは従い、また瓦石ともなり蚊虻ともなって変化に委せて行くべきものはまたその変化に安じて委せる。
— 岡本かの子 『荘子』 青空文庫
世界は意味なくして成立するものにあらず、必らず何事かの希望を蓄へて進みつゝあるなり、然らざれば凡ての文明も、凡ての化育も、虚偽のものなるべし。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
彼は儒教道教を其の末路に救ひたると共に、一方に於ては泰西の化育を適用したり。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
昭和十五年七月廿八日神武天皇の御創業 皇孫|彦火瓊瓊杵尊が、天照大神の神勅を奉じ、日向の高千穂の※触ノ峰に降臨されてから御三代の間は、九州の南方に在つて、国土を経営し、民力の涵養を図ると共に、周囲の者どもを帰服せしめ、之を化育することに依つて、いよ/\興隆の基礎を築かれたのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
いわく、神官の俸給を増し与えたりとて、即刻何の効験、化育の功績も目に見えるほど挙がらず。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
真言宗の秘密儀と同じく、何の説教講釈を用いず、理論実験を要せず、ひとえに神社神林その物の存立ばかりが、すでに世道人心の化育に大益あるなり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
虞夏商周の聖王の天下を治むるに鬼神を先にする者は必ず鬼神を以て有りとするからであると爲し、而して人死して或は鬼神となり、天の化育を贊し施運を輔くるものと爲し、古傳説を援いて之を證し、古儀式を釋して之を通じ、鬼神のまざ/\と存することを説いてゐる。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫