海区
かいく
名詞
標準
ocean sector
文例 · 用例
まさかいくら何でも、本ものは入れて走れないので、清水を八分目くらゐ湛へた。
— 葉山嘉樹 『運動会の風景』 青空文庫
その底がどれほど深いかその奥に何があるかいくら眼をこすってのぞいてもなんにも見えずたゞ眼がしんしんと痛むのでした。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
芝居裏の二枚看板、ちゃちなぽん引にうっかりつれこまれようとして、あわてて羽織|芸妓の裾のもとをかいくぐって、食傷路地に出てくると、鶴源の板前が瑪瑙色に塗った魚類の食楽地獄だ。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
その底がどれほど深いかその奥に何があるかいくら眼をこすってのぞいてもなんにも見えずただ眼がしんしんと痛むのでした。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
馬の上にて山々の遙に連なりつ断えつするを望み、海の音のとゞろき渡るを聞きながら、旅のおもひを歌なんどに案ずる折から、ゆかしき香を手綱かいくるついでに聞きつけて、ふと見る眼の下に、この花のあやしき蔓草まじり二つ三つ咲きたるを認めたる、おもしろさ何とも云ひがたし。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
こういう点で細かいくふうをするのがどこか六代目|菊五郎の凝り方と似たところがありはしないか。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
こんなにむなしく命をすてず、どうかこの次には、まことのみんなの幸のために私のからだをおつかいください。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
てまへなんかいくらからだばかりふとっても、こんなことはできまい。
— 宮沢賢治 『洞熊学校を卒業した三人』 青空文庫