妙計
みょうけい
名詞
標準
ingenious trick
文例 · 用例
将軍深謀妙計無かる可からざるの処たり。
— 幸田露伴 『囲碁雑考』 青空文庫
しかるに『岐蘇考』に天正十二年山村良勝|妻籠に城守りした時、郷民徳川勢に通じて水の手を塞ぎけるに、良勝白米もて馬を洗わせ、一夜中に紙で城壁を貼りて敵を欺いたと見るは一時に妙計二つを用い中てたのだ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
これら似た話があるから、皆嘘また一つの他は嘘というように説く人もあるが、食い逃げの妙計、娼妓の手管、銀行員の遣い込みから、勲八の手柄談、何度新紙で読んでも大抵似た事ばかりで、例の多いがかえってその事実たるを証明する。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
神託宣していわく、もしこの国に年若く姿貌端正にして智慮に富み、足で歩まず、馬に騎らず、車に乗らず、日中でなく、夜中でなく、月の前半でも後半でもなく、衣を著ず、また裸にもあらず、かくてシグツナの王宮に詣り得る美なる素女あらば、その女こそ目前差し迫った大禍難を無事に避くべき妙計を出し得べけれと。
— 羊に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
それが次第に嵩ずるうちに、大名共、だんだんと狡猾になって、お墨付には別段音物付け届け手土産の金高質量を明記してなかったのを幸いに、いつのまにか千両は五百両にへり、五百両は二百両に減って、年ごとにその挨拶の相場が下落していったために、窮すれば人また通ず、甚だ小気味のいい妙計を案じ出したのが松平家です。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
僕には室生の苦手なる議論を吹つかける妙計あり。
— 芥川龍之介 『田端人』 青空文庫
余輩常に思うに、今の諸華族が様々の仕組を設けて様々のことに財を費し、様々の憂を憂て様々の奇策妙計を運らさんよりも、むしろその財の未だ空しく消散せざるに当て、早く銘々の旧藩地に学校を立てなば、数年の後は間接の功を奏して、華族の私のためにも藩地の公共のためにも大なる利益あるべしと。
— 福沢諭吉 『旧藩情』 青空文庫
この不都合をもかえりみず、この失望にも懲りず、なおも奇計妙策をめぐらして、名は三千余方の兄弟にはかるといい、その内実の極意は、暗に政府を促して己が妙計を用いしめんと欲するにすぎず。
— 福沢諭吉 『学者安心論』 青空文庫
作例 · 標準
敵の裏をかく妙計で、我々は勝利を収めた。
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彼は困難な状況を打開するため、ある妙計を練っていた。
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その奇妙な行動の裏には、巧妙な妙計が隠されていた。
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