言霊
ことだま
名詞頻度ランク #23451 · 青空 58 例
標準
mystical power inherent in words
文例 · 用例
つまりは言霊の生命といつても眼に見えぬ微塵数の原子から発すること、かの細菌の作用と同一に、わたくしには空おそろしくさへ考へられる。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
一語一音の本質、その連関、節奏の渾成に就き、常に繊細に味識し、熔鉱、濾化、鍛冶、創造等の諸程を常住の道とすべきは、言霊の使徒たる者の唯一最高の業でなくて何であらう。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
わたくしはかの古事記、日本紀、風土記、祝詞等を渺遠にして漠漠たる風雲の上より呼び戻して、切に古代神の復活を言霊の力に祈り、之に近代の照明と整斉とを熱求しつつある。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
言霊の幸ふ国に於ては猶更の事である。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
御座所の方に向って、また、四辺を広く眺めまわして、しみじみと私は崇敬した、日本皇室の神聖と、吾が民族の由来する伝統と精神とを、そうして愈々に幸わうわが国の言霊とを。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
この点に於いて邦語は言霊の幸わう国の語だけに甚だ面白く成立っていて、気の「いき」は直ちにこれ生の「いき」であり、生命の「いのち」は「いきのうち」である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
それはシヤルパンチエーといふ名で、結構な名前だが、このシヤルパンチエーは英語でいふと、カアペンタア、言霊の幸はふ日本語では、「大工」といつて、朝から晩から金鎚を叩いて暮してゐる、紺の法被に鉢巻をした男の事である。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
二個の曲玉にも似ておれば、星雲のより塊ったものにも見え、先日さがし当てた古本版の中の、言霊の亀板面に顕れた音波の原形図とも等しかった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
作例 · 標準
日本には言霊という思想があり、言葉が現実に影響を与えると信じられてきた。
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「不吉なことを言うな、言霊が宿るぞ」と祖母によく叱られたものだ。
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前向きな言葉を口にし続けることで、言霊の力で運気が上がると信じている。
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ウィキペディア
言霊(ことだま)は、日本における、言語にこもる精霊、または霊力のことである。「言葉に霊力がこもっている」という考え自体は日本列島の古代社会にすでに存在したものであり、『古事記』『日本書紀』『風土記』などにその影響が見られる。その一方で、「言霊」という用語自体は上代の文献においては『万葉集』にあらわれるのみであり、これらの用例においては、言葉そのものに霊力があらわれるという考えよりは、神や国家との関連のもとで言葉の霊力が発揮されるという文脈が強調されている。また、平安期以降についても、「言霊」の語という語の用例は、和歌などにおいてわずかに見られるのみであった。とはいえ、その後の日本社会においても言語と霊性の結びつきに注目する実践自体は続いていた。
出典: 言霊 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0