殖産興業
しょくさんこうぎょう
名詞
標準
promotion of industry
文例 · 用例
偶々、岩倉大使と共に欧米を巡遊して、その燦然たる文明の諸施設に驚嘆し、殖産興業に依る富国強兵の大策を、土産として帰朝した大久保利通の眼には、征韓派の主張は、時代知らずの書生論としか映らなかつたのであらう。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
しかも、戦勝日本の実力を築いたものは、大久保利通に依つて指導された殖産興業に依る富国強兵政策であつた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
地方から起った神聖な精神的運動、又は真剣な殖産興業等の事業は、それ等が土地で企画されているうちは、まことに真剣で且つ純真であるが、一度東京に持ち込まれると、忽ちその真剣味が抜き取られて、空虚な、不真面目な、汚らわしいものと化せられてしまう。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
彼の父は地方官吏をやめて後、県会議員や郷先生をする傍、殖産興業の率先をすると謂って、女を製糸場の模範工女にしたり、自家でも養蚕製糸をやったり、桑苗販売などをやって、いつも損ばかりして居た。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
氏はまずその鉄道の敷設をもって、露領中央アジアにおける殖産興業を啓発し、民衆の移殖を増進するのみならず、また軍事上極めて重要なりとするゆえんを説き、さらに一歩を進めていわく。
— 日野強 『新疆所感』 青空文庫
田中先生は有用植物のことに非常に重きを置かれて、殖産興業の上に非常な功績を残された。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
幕末の諸小国家を純封建的搾取体制のはてしなき窮乏からたて直おすための「殖産興業」が、この「賢侯」によって東北諸藩の日程にのぼされたその時代である。
— 服部之総 『加波山』 青空文庫
南米人は自ら進みて殖産興業に当たるもの少なきも、その所有せる土地や家屋の借料が工業の隆盛に伴いて騰貴せるために、いながら自然に財産の増殖を見るに至る。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
作例 · 標準
日本は明治維新後、殖産興業をスローガンに近代化を進めた。
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政府は地方経済の活性化のため、殖産興業政策を打ち出した。
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殖産興業は国の経済発展に大きく貢献した。
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ウィキペディア
殖産興業(しょくさんこうぎょう)とは、「富国強兵」と並ぶ明治日本の政策。西洋列強に対抗するため、機械制工業、鉄道網整備、資本主義育成により、国家の近代化を推進した諸政策を指す。明治政府の官僚前田正名が『興業意見』で国策として提言した。
出典: 殖産興業 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0