一粒
ひとつぶ異読 いちりゅう
名詞
標準
one grain
文例 · 用例
龍宮では眞珠を一粒二粒なんて、そんなこまかい算へ方はしませんよ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
蓄音機と云へば、宿へ着いた時につい隣りの見晴らしの縁側に旅行用蓄音機を据ゑて、色々な一粒選りの洋樂のレコードをかけてゐる家族連の客があつた。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
「こいつ」 といって翁は、膝頭の蝨を、宝玉を拾うように大事に、一粒ずつ摘み取る。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
しかし斯う云ひ去り書き終つたならば、非常に簡単な恋愛解釈をもつて尽きることになりますが、以上は根本の概括を一粒子に搾縮した言論の具象に過ぎません。
— 岡本かの子 『恋愛といふもの』 青空文庫
木の葉をつたい歩く蟻にとりては一粒一粒の雨滴の落つる範囲を方数ミリメートルの内に指定する事が必要なれども、吾人人間には多くの場合にただ雨量と称する統計的の数量が知らるれば十分なり。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
一粒選りの宝石の個性を並べてもらいたいというのが吾々のようなものの勝手な希望である。
— 寺田寅彦 『二科展院展急行瞥見記』 青空文庫
」 彼等は、残飯桶の最後の一粒まで洗面器に拾いこむと、それを脇にかかえて、家の方へ雪の丘を馳せ登った。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
残飯は一粒と雖も、やることは絶対にならん。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は残された米の一粒一粒を大切に食べた。
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ダイヤモンドのネックレスには、輝く一粒が飾られていた。
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雨が降り始め、窓に一粒の雫が落ちた。
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