流し元
ながしもと
名詞
標準
sink
文例 · 用例
流し元で器皿を洗っている娘の淋しい顔はいつでも曇っているように思われた。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
千代ちやんひどく不快でもなつたのかい福や薬を飲まして呉れないか何うした大変顔色がわろくなつて来たおばさん鳥渡と良之助が声に驚かされて次の間に祈念をこらせし母も水初穂取りに流し元へ立ちしお福も狼狽敷枕元にあつまればお千代閉ぢたる目を開らき。
— 樋口一葉 『闇桜』 青空文庫
圭子が茶の間に、帰っても流し元で、シャアシャアと水の音がするばかりで、母は戻っていなかった。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
とても割り込んで坐るような席はないので、半七は台所へ廻って、流し元のあがり框に腰をかけていると、ひとりの女房が手あぶりの火鉢を持って来てくれた。
— 冬の金魚 『半七捕物帳』 青空文庫
「※今一|枚くんねえか」與吉は流し元に手を動かして居るおつぎへ極めて小さな聲で請求した。
— 長塚節 『土』 青空文庫
其機会に流し元のどぶへ片足を踏ん込んだ。
— 長塚節 『太十と其犬』 青空文庫
時にはおすがゞ流し元で洗ひ物をして居ると窓から篠棒を出して知らせをすることもあつた。
— 長塚節 『芋掘り』 青空文庫
後の方の格子には障子が立てられて、その障子の内にタタキの流し元と便所とが並んでいる。
— 堺利彦 『獄中生活』 青空文庫
作例 · 標準
料理中は流し元がすぐに散らかる。
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流し元の照明が暗くて手元が見えにくい。
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流し元に洗い物がたまっている。
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