割拠
かっきょ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
holding one's ground
文例 · 用例
山脈や河流の交錯によって細かく区分された地形的単位ごとに小都市の萌芽が発達し、それが後日封建時代の割拠の基礎を作ったであろう。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
ソビエトロシアの映画監督が「日本」のフィルムを撮って露都で公開したとき、猫の額のような稲田の小区画に割拠して働く農夫の仕事を見て観衆がふき出して笑ったという話である。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
群集を好む動物があり一方にはまた孤独を楽しむ動物があるかと思うと、また一方ではある時期には群集を選ぶが他の時期、特に営巣生殖の時期には群れを離れて自分だけの領地を占領割拠し、それを結婚の予備行為とした上で歌を歌って領域占領のプロパガンダを叫び、そうして花嫁を呼び迎える鳥類もある。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
そして小町の古蹟と呼ばれてゐるものも近畿地方と出羽国との双方に多く割拠してゐる。
— 岡本かの子 『小町の芍薬』 青空文庫
時代は七国割拠の乱世である。
— 岡本かの子 『荘子』 青空文庫
が、とにかく、三万頭の膃肭獣により成る数千百のハーレムにおける割拠、争奪、保護、飛血、生殖、哺乳の大歓楽境|大修羅場を現出する。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
元来、信濃には五人の豪族が割拠していた。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
元来織田氏の一族は屋張一帯に拡がって居て各々割拠して居たのだが、信長清須の主家織田氏を凌ぐ勢であったので、城主織田彦五郎は、斯波義元を奉じて、同族松葉城主織田伊賀守、深田城主織田左衛門|尉等と通じて一挙に信長を滅そうとした。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
作例 · 標準
山賊は荒野に割拠し、無法の限りを尽くしていた。
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その老舗企業は、激しい市場競争の中でも自社の基盤を堅く割拠している。
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辺境の部族は、地理的な利点を活かして敵の侵攻を退け、長年この地を割拠してきた。
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