歴史認識
れきしにんしき
名詞
標準
historical awareness
文例 · 用例
この階梯の歴史認識は、その實用的傾向に從つて、事件を規定する心理的動因、言ひ換へれば、個人が一般に懷く人間的な動機や目的に特に注意を向け、所作する人物の激情及び思慮から一切を説明しようとするのがつねである。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
之によって明らかなように、本書が日本歴史に関する極めて統一ある且つ親切な教科書であり、更に又注目すべきは、その歴史認識と歴史叙述とが科学的な本格を踏んでいる(と云うのは即ち史的唯物論の方法によって貫かれているということだ)、ということが判るのである。
— 戸坂潤 『読書法』 青空文庫
ここで解釈的と呼ばれる所以は、すでに云ったように歴史認識から足を洗ったという処にあるのだったから、結局残るものとしては、形而上的な従って又精々神学的な建築材料しか持ち合わさないからだ。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
こうなるとどうも、例の日本精神的な歴史認識の方法は、取りも直さず「神話的方法」だったと云う他はなくなり、日本精神は永久に神話的段階に止まるべきもののように受け取られる。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
歴史の動きを進歩と見るのは、非科学的な歴史認識であり、実際の歴史の動きの内に神学的な仮定や(神の世界計画図の実現の如き)倫理的評価(人格の完成や善への到達の如き)を押し込む前科学的な歴史学に他ならない、という考えである。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
唯物史観は単なる歴史認識ではなくて歴史的な政治行動にまで結果しなければ、理論自身としても終結しない。
— 戸坂潤 『現代唯物論講話』 青空文庫
歴史認識上の乃至は倫理観念上の徹底した合理主義の提唱がこの二人の啓蒙期人物に共通する処だろう。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫
ここに、歴史認識に於ける科学的態度と非科学的・反科学的・態度との、鮮かな対立が現われるのを見ることが出来るだろう。
— ――日本文化論に及ぶ―― 『科学的精神とは何か』 青空文庫
作例 · 標準
両国首脳の会談では、過去の戦争に対する歴史認識の違いが依然として大きな壁となっている。
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若い世代が正しい歴史認識を持つためには、偏りのない客観的な教育が不可欠である。
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その国では政権交代のたびに、教科書に記述される歴史認識が微妙に修正されることがある。
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ウィキペディア
歴史認識(れきしにんしき)とは、歴史に関する認識、歴史観のこと。狭義では、ある歴史観を持つものが、歴史上のある事象をその歴史観で理解・解釈することであり、広義には歴史そのものに対する認識を指す。
出典: 歴史認識 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0