床柱
とこばしら
名詞
標準
alcove post
文例 · 用例
また床柱と落掛との二元的対立の程度の相違にも、茶屋と茶室の構造上の差別が表われているのが普通である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
「いき」な建築は円窓と半月窓とを許し、また床柱の曲線と下地窓の竹に纏う藤蔓の彎曲とを咎めない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
残燈暗く床柱の黒うつややかにひかるあたり薄き紫の色|籠めて、香の薫残りたり。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
床柱に、写楽の版画が、銀色の額縁に収められて掛けられていた。
— 太宰治 『母』 青空文庫
」「いいえ、」といいながら勇美子は立って、室を横ぎり、床柱に黒塗の手提の採集筒と一所にある白金巾の前懸を取って、襟へあてて、ふわふわと胸膝を包んだ。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
六 乱れ髪 亭主の叫びし声を怪しみ、慌しく来る旅店の内儀、「まあ何事でござんすの、と洋燈を点けて据え置きながら、床の間の方を見るや否や、「ン、と反返るを抱き止めて、泰助|屹と振返れば、柱隠しの姿絵という風情にて、床柱に凭れて立つ、あら怪しき婦人ありけり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
得三は床柱を見て屈竟と打頷き、やにわに下枝を抱き寄せ、「※くな。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
とかの人形と押並べて、床柱へぐるぐる巻きに下枝の手足を縛り附け、一足|退って突立ちたり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
作例 · 標準
床柱には、節のない見事な北山杉が使われていて圧倒される。
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その家の格式を語るかのように、黒光りした立派な床柱が据えられていた。
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幼い頃、背が伸びるたびに床柱に傷をつけて印をつけたものだ。
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