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芳烈

ほうれつ
形容動詞名詞
1
標準
aromatic
文例 · 用例
飲んでみると名状の出来ぬ芳烈な香気が鼻と咽喉を通じて全身に漲るのであった。
寺田寅彦 重兵衛さんの一家 青空文庫
自分は昨年|塩山の停車場で、白ペンキ塗の広告板に、一の宮郷銘酒「白嶺」と読んで、これは「雪の白酒」ではあるまいか、さぞ芳烈な味がすることであろうと思った、また他で製糸所の看板に、白嶺社とあるのを見て、この社の糸の光には、天雪の輝きがあろう、衣に織ったらばさぞ、と考えたことがある。
小島烏水 雪の白峰 青空文庫
苦痛を通して内臓機関に浸み込んで行く芳烈な匂いは、彼の眼に青とも桃色ともつかぬ二重の蝶を幻覚させた。
――朝と昼―― 巴里のキャフェ 青空文庫
死にして生、そこに芳烈な匂いさえも感ぜられる。
岡本かの子 桃のある風景 青空文庫
實に「思ひ出」の驚くべきはその至る所の頁をあけても芳烈無比な詩的靈魂が高調されてゐる事である。
萩原朔太郎 名詩集「思ひ出」の眞價 青空文庫
ひとしきりすると闇のなかからは芳烈な柚の匂いが立ち騰って来た。
梶井基次郎 闇の絵巻 青空文庫
フーッと長い息を吐くと、芳烈な緑色の香気が私の顔を打った。
夢野久作 けむりを吐かぬ煙突 青空文庫
「醉」と「香氣」と、ただそれだけの芳烈な幸福を詩歌の「最後のもの」として決定する。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
作例 · 標準
その古酒は芳烈な香りが部屋中に広がり、客人を驚かせた。
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芳烈な香木を焚きながら、静かな書斎で読書に耽る。
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「うわあ、なんて芳烈な香りのコーヒーなんだ」と彼は一口飲んで感嘆した。
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