糞便
ふんべん
名詞
標準
feces
文例 · 用例
此頃館山港に三十隻からの軍艦が集つて、それから垂れ流す糞便で所の者は大困りだといふ二三日前の誰かの話を不図思ひ出した。
— 若山牧水 『岬の端』 青空文庫
創口には、黄ばんだ血清が滲み出ているのみであるが、そういう更年期婦人の荒れ果てた皮膚に這いずっているものは、凄美などという感じよりかも、むしろ、乾燥びた蟯蟲の死体のようでもあり、また、不気味な鞭毛蟲が排泄する、長い糞便のようにも思われるのだった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
道路の悪い上に大通から少し横町へ入れば糞便が溝を成して居る。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
糞便と人体の悪臭がむっと鼻を打った。
— 牧逸馬 『上海された男』 青空文庫
二階の隅に、糞便用の砂の箱を置き、それの掃除はいつも自分でする。
— 豊島与志雄 『蔵の二階』 青空文庫
このとき脂をしぼられて、もう酒を売らないなどゝ威されたので、それ以来相当おとなしくなつたけれども、総理大臣になつて機嫌よく気焔あげてゐるので、この時とばかり俺のうちの糞便を汲んでくれ等と頼もうものなら、忽ちつむじを曲げて、いづれ四五日のうちに、等と拗ねて手に負へなくなる。
— 坂口安吾 『居酒屋の聖人』 青空文庫
僕も糞便の始末に困つてお世辞を使つたこともあつたが、こんな可愛気のない奴もないので、二度と頼まなかつた。
— 坂口安吾 『居酒屋の聖人』 青空文庫
彼等が総理大臣の気焔をやめて俺のうちの茄子は日本一だとか、俺の糞便の汲みとり方は天下一品だ、とか、かういふ気焔をあげたなら、居堪れなかつた筈である。
— 坂口安吾 『居酒屋の聖人』 青空文庫
作例 · 標準
定期健康診断で大腸がんのスクリーニング検査を行うため、専用の容器に糞便を採取した。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
河川の水質調査の結果、基準値を超える糞便性大腸菌群が検出され、遊泳禁止の措置が取られた。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
野生動物の生態を調査する研究者たちは、森の中で見つけた糞便を分析して食生活を調べている。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview