銀幕
ぎんまく
名詞
標準
(projection) screen
文例 · 用例
それとほぼ同じようなわけで、もはや青春の活気の源泉の枯渇しかけた老年者が、映画の銀幕の上に活動する花やかに若やいだキュテーラの島の歓楽の夢や、フォーヌの午後の甘美な幻を鑑賞することによって、若干生理的に若返るということも決して不可能ではないように思われる。
— 寺田寅彦 『映画と生理』 青空文庫
さすがは昔の銀幕スター、眉香子さんだけある。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
これがその場面場面でいろいろの違ったパースペクチヴで銀幕上に映出され進行する。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
突然この音が絶えると同時に銀幕のまん中にはただ一本の旗が現われ、それが強い砂漠のあらしになびいてパリパリと鳴る音が響いて来る。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
ただ人々の態度とおりおり聞こえる単語や、間投詞でおよその事件の推移を臆測し、そうして自分の頭の中の銀幕に自製のトーキー「東京の屋根の下」一巻を映写するのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
最後に愉快なルンペン、ルイとエミールが向かって行く手の道路の並行直線のパースペクチヴが未知なる未来への橋となって銀幕の奥へ消えて行くのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
玉虫色の夜会服を着た妖艶花のような美人……噂に聞いた……ブロマイドで見た……銀幕で見た……否。
— 夢野久作 『冥土行進曲』 青空文庫
今彼は自分の生涯がそれほど重苦しく、みじめなものともみえなくなって、只、銀幕の記憶か何かのやうに朧げに見えてゐた。
— 原民喜 『透明な輪』 青空文庫
標準
the silver screen
ウィキペディア曖昧さ回避
銀幕(ぎんまく) (Silver screen) 表面に銀皮膜を塗布した映画幕のこと。 上記から映画の比喩表現となり、映画作品(フィルモグラフィ)や映画製作・映画産業を指すようになった。表現としてはキネマのように古風な表現である。
出典: 銀幕 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0