立葵
たちあおい異読 タチアオイ
名詞
標準
hollyhock (Alcea rosea)
文例 · 用例
田舎くさい素朴な、直接に田畑のにおいが感じられて、白い立葵を見たと思った。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
紫陽花のすぐ隣に、立葵の赤と白との花が雨にぬれてゐます。
— 薄田泣菫 『雨の日に香を燻く』 青空文庫
私は立葵を描いた光琳と乾山との作を見たことがありますが、兄弟相談して画いたかとも思はれる程互によく似てゐました。
— 薄田泣菫 『雨の日に香を燻く』 青空文庫
「尋ネ人……サワ蟹ノ棲メル川沿イニ庭アリテ紫ノ立葵咲ク。
— 海野十三 『三人の双生児』 青空文庫
それはいいとして暫くするとそこで母はきっと妾によびかけて、ちょっと庭の方へ行って、立葵の花を一枝折ってきてくれと云いつけるのであった。
— 海野十三 『三人の双生児』 青空文庫
妾はしぶしぶ云いつけられたとおり庭に下り、梅雨ちかい空の下に咲き乱れる立葵の一と枝をとっては、大急ぎでまた元の座敷牢へとび上っていった。
— 海野十三 『三人の双生児』 青空文庫
「いいカンカンでしょ、ばア……」 妾は立葵を格子の中になげこむと、同じ言葉をくりかえしていうのであった。
— 海野十三 『三人の双生児』 青空文庫
妾はそのほかにも、舌切雀の遊戯を踊ったりして寝ているはらからを悦ばせることをやったけれど、必ずその途中で母の命令が出て、妾は庭へ下りると立葵の花を折ってきたり、蜻蛉草を摘んできたり、或いはまた大笹の新芽から出てきた幅の広い葉で笹舟を作ってもってきたりするのであった。
— 海野十三 『三人の双生児』 青空文庫
作例 · 標準
夏の庭には、背の高い立葵が鮮やかな花を咲かせている。
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祖母の家には、昔から立葵が植えられていた。
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立葵の花言葉は「豊かな愛」や「情熱」だそうだ。
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