幽魂
ゆうこん
名詞
標準
spirits of the dead
文例 · 用例
幽魂の海風に吹き散ぜらるゝが如く、力無きものの、終に自ら保つ能はざるを云へるか。
— 幸田露伴 『東西伊呂波短歌評釈』 青空文庫
しかし、それにしても壮い男の幽魂が法衣を借りに来たことが不思議でたまらないので、その日、その家へ見舞に往って、壮い男の母親に向って、何か心当りがないかと云って聞いてみた。
— 田中貢太郎 『法衣』 青空文庫
そのときにひとつの硝子幽魂の如くに青くおぼろめき、ピアノ鳴りいづ。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
「霧たちこめし水の面に、二ツの光りてらすなり、友におくれし螢火か、はた亡き魂かあはれ/\」と一面惨絶の光景を画きて、先づ幽魂の迷執をうつす。
— 北村透谷 『「桂川」(吊歌)を評して情死に及ぶ』 青空文庫
彼女は姜氏の幽魂に導かれて、おなじ渾河の水底へ押し沈められてしまうのであると、土地の者は恐れおののいている。
— 岡本綺堂 『雪女』 青空文庫
さらば彼洞窟は幽魂の往來するところにして、我は一たび其境に陷り、聖母の惠によりて又|現世に歸りしにや。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
紛れもない幽魂そのものの声で、それを耳にすると、掘りかえされた墓土の黴臭い呼吸と、闇に生れた眼なし鰻の冷さが気味悪く感じられた。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
知っていればこそ心の迷いも起れ、知らぬ者の眼に怪しい影の映ろう筈がなく、ましてその小児がお住の名を知って居ろう筈がない、シテ見れば正しくお住その者の幽魂が迷って出たに相違ない。
— 岡本綺堂 『お住の霊』 青空文庫
作例 · 標準
古い城には、幽魂が出るとの言い伝えがある。
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彼は幽魂の存在を信じており、夜中に一人で森を歩くことを恐れない。
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物語の主人公は、さまよう幽魂との対話を通して過去を知る。
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