大蔵経
だいぞうきょう
名詞
標準
the Tripitaka (complete Buddhist canon)
文例 · 用例
しかし此等は姑く措いて、わたくしは書籍の運命の奇を説く次に、行音義疎略、慧琳音義不伝、遂述大蔵経音疏五百許巻」と云つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
古今東西の言語で、佳人の品評に使用せられたるものを列挙したならば、大蔵経とその量を争うかも知れぬ。
— 夏目漱石 『草枕』 青空文庫
一切経、大蔵経というのは実は経ばかりではないが、主たるものについて名を立てたのである。
— 高楠順次郎 『東洋文化史における仏教の地位』 青空文庫
大蔵経の版元 で、この寺で大蔵経の版が刷り出されますので、その寺に住んで居る三百人の僧侶はすなわち版刷職工である。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
俊恵はかっと眼をみひらいた、五山の学堂にまなんでも得られなかった、大蔵経典も教えては呉れなかった、結跏参禅の修業も打開し能わざるものが今こそかれの眼前にあらわれた、さんらんたる光輝を放って今こそかれの面前にあらわれたのだ。
— 山本周五郎 『荒法師』 青空文庫
これは千何百年来日本で大蔵経の中に存在してゐた本なのであるが、こゝで全く新しい眼で見られる必要を生じたのである。
— 和辻哲郎 『西の京の思ひ出』 青空文庫
(ああ、ここはおれの、大蔵経の経蔵だ) 彼は、自分の多幸に、思わずそう云って、感謝した。
— 吉川英治 『山浦清麿』 青空文庫
鉄眼は、人も知る通り、一生涯のうちに、大蔵経の版木を完成して、後世の文化に伝えようという悲願を立てた僧である。
— 吉川英治 『大岡越前』 青空文庫
作例 · 標準
仏教の教えを網羅した大蔵経を読み解くことは、僧侶にとっても一生をかけた大事業だ。
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博物館の特別展で、古い版木を用いて印刷された重厚な大蔵経の一部を拝観した。
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蔵の奥深くに眠っていた経典を整理していたら、貴重な大蔵経の写本が発見された。
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