奇絶
きぜつ
形容動詞
標準
very rare
文例 · 用例
奇絶なる鼻の持主は、乞丐の徒には相違なきも、強ち人の憐愍を乞わず、かつて米銭の恵与を強いしことなし。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
――(いや、ますます降るわえ、奇絶々々。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
……聞いたら怒るだろう、……バッタリ女教師の渚女史にぶつかったなぞは――(奇絶、奇絶。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
されば自分の身長よりも短い間でかく宙返りをやらかすは、奇絶だとだけ述べ置く。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
その画もっとも奇絶、今なお京都某家にあり。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
新粧蕩新波 新粧、新波蕩く、光景兩奇絶 光景、両つながら奇絶。
— 河上肇 『閑人詩話』 青空文庫
新粧新波に蕩き、光景両つながら奇絶。
— 河上肇 『閑人詩話』 青空文庫
すると、唯でさえチンマリとしたお筆の身体が、一際小さく見えて、はては奇絶な盆石か、無細工な木の根人形としか思われなくなってしまうのだった。
— 小栗虫太郎 『絶景万国博覧会』 青空文庫
作例 · 標準
「うわあ、見てごらん。あの断崖絶壁に松の木が張り付いている、奇絶な眺めだね」
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数千年という時間が作り上げた地下の鍾乳洞には、人間の想像を絶する奇絶な空間が広がっていた。
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荒涼とした砂漠の中に突如として現れた奇絶なオアシスの風景に、旅人たちは言葉を失った。
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