土踏まず
つちふまず
名詞
標準
arch of the foot
文例 · 用例
高きに登りて小便をする程壯快な事は無いと云つた人があるが、女もその快感を味ははんが爲めに、汗臭くなつて健脚をほこり、土踏まずの無い足で富士の嶺を踏つけ、日本アルプスを蹴飛ばすのか。
— 水上瀧太郎 『山を想ふ』 青空文庫
指を反らせ、踵を上げ、土踏まずの先蹠で、一足下がった時息を吸い、蹠地面へ着いた時、吸った息を静かに吐く。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
しめたと思ってドンと其処へ飛下りると、 新「ア痛タ……」 と臀餅をつく筈です、其の下にあったのは押切と云う物で、土踏まずの処を深く切込みましたから、新五郎ももう是までと覚悟しました。
— 三遊亭圓朝 『真景累ヶ淵』 青空文庫
成吉思汗は、総身|銅のように鍛えられ、土踏まずや腋の下にさえ、針も通らぬというではないか。
— ――市川猿之助氏のために―― 『若き日の成吉思汗』 青空文庫
ぼうぼうの髪を肩までたらし、ボロボロの着物は、わかめのように垂れさがって、やっと土踏まずをおおうに足る尻切れ草履をはいているのだが、丈高く、肩幅広く、腕など、隆々たる筋肉の盛りあがっているのが、その縦縞の破れ単衣をとおして、眼に見えるようである。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
長く使つた草履や下駄にはその人の足跡が付いて居ると思ふ、――どうだ、この草履は汚れて濡れてゐるだけに、足癖も一と眼でわかりやしないか」「さう言へば、親指を蝮にして履く癖や、土踏まずの深いところは――」「誰だえ」「友吉どんの足のやうですが」「よし/\、さうはつきり言つてくれた方が宜い。
— 恋をせぬ女 『錢形平次捕物控』 青空文庫
縄をかけて、足の裏を見ると、ちょうど土踏まずのあたりに、ほんの一寸五分ばかりの小さい猪が文身してあったのです。
— お珊文身調べ 『銭形平次捕物控』 青空文庫
繩をかけて、足の裏を見ると、丁度|土踏まずのあたりに、ほんの一寸五分ばかりの小さい猪が文身してあつたのです。
— お珊文身調べ 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
長時間の立ち仕事で、足の土踏まずが痛くなった。
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彼の足は土踏まずがしっかりしていて、安定感のある歩き方をする。
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扁平足の人は、土踏まずのアーチが低いため疲れやすい。
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ウィキペディア
土踏まず(つちふまず)とは、ヒトの足裏にあるアーチ形状である。学問的には足底弓蓋(そくていきゅうがい)という。土踏まずの形成はヒトの足とサルの足の大きな相違点となっている。 語源は『石踏まず』と詠まれた万葉集ではないかとされる。
出典: 土踏まず — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0