湧かす
わかす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to breed (e.g. maggots)
文例 · 用例
これに伝わって滴る雫は、霊晶の石を溶し来て白濁し、人間の母が胸から湧かすところの乳の雫そのままであった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
だが、やっぱり心の奥にはかすかな圧迫があって、その五十銭行使を実力でなく、投機使する気持ちを湧かすのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
仕儀によったらそれをやろう」 逸作は、こういう桁外れの企てには興味さえ湧かす男であった。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
橋上の眺めは左右に岸壁を見、白沫立つてたぎり流るゝ川に臨むのであるから、緑蔭水聲、おのづから兩袖に清風を湧かす概があつて、名も餘り高く無いところだが、小じんまりして溪谷美のあることを感じさせられる。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
明智小五郎、手塚竜太、帆村荘六、俵巌、シャアロック・ホルムズ、アルセーヌ・ルパン、ルコック、ソーンダイク、エラリー・クイーン等々の名前は、単にその名前が紙面に顔を出しただけでも読者の血を湧かす。
— 夢野久作 『創作人物の名前について』 青空文庫
昨夜|江頭碧波を湧かす満船|都て相公の※を載す雖然羮を調うるの用をなすことを要するも未だ必ずしも羮を調うるに許多を用いず 秋壑はそれを聞いて、その詩を作った士人を誹謗の罪に問うて獄に繋いだ。
— 田中貢太郎 『緑衣人伝』 青空文庫
それと同時に女房が欲しいといふ切ない念慮を湧かすのである。
— 長塚節 『土』 青空文庫
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−福田平八郎論 福田平八郎氏と堂本印象氏の、これまでの画壇的な経歴といふものを比較してみると、そこに対蹠的な興味を湧かすことができる、それは印象氏、平八郎氏の、初期の時代に、そゞろに画業の覇をきそつたことを想ひ起こすことができるからである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
作例 · 標準
生ゴミを放置していたら、いつの間にかウジを湧かしてしまった。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
古い水たまりには、ボウフラが湧くことがあるので注意が必要だ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
その不衛生な環境は、害虫を湧かす原因となっていた。
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