押し付け
おしつけ
名詞頻度ランク #10584 · 青空 6 例
標準
imposition (i.e. of rules, of a decision)
文例 · 用例
この混合した粉を硝子板の表面に一様に篩いかけて後押し付けると三色の粉を不同なく板の上に密布し、顕微鏡で見れば全体がモザイックのようになっている。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
色の青い娘は、着てゐる薄い茶色のジヤケツを、分厚に出来た、黒い※の木のベンチの、一番暗い隅に押し付けるやうにして坐つてゐる。
— DIE FLUCHT 『駆落』 青空文庫
よく「無弦の琴」とか、「無声の韻」とかいう言葉がありますが、これはその心境を解したもの同志の間で言うことであって、これを生のまま人に理解を押し付けるといわゆる「野狐禅」とか「生悟り」とかいうものになりまして、却って仏教が世間から誹を招く基になるのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
しかも本人が押して再吟味を願い立てる以上、無理押し付けにそれを処分することも出来ないので、奉行所ではあくまでも強情な彼のために、かさねて裁判を開くことを余儀なくされたが、そういう厄介な罪人に対しては係り役人らの憐愍も同情もなかった。
— 岡本綺堂 『拷問の話』 青空文庫
十分ばかり前に来たお客にむりやりに売らせた品物を、その次に来たお客に押し付けて買わせているような事がショッチュウであった。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
商品に手数料の利徳といふものをつけるのは当りまへであるには違ひなからうけれど、性分だ、その利徳はただ儲けの為に人に押し付けるやうで、客に価値を訊かれても、さそくに大きい声では返事も出来なかつた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
しかもなお、この猿の形をした大きな存在が地上の生活に役立つものとなるためには、五行山の重みの下に五百年間押し付けられ、小さく凝集する必要があったのである。
— ―沙門悟浄の手記― 『悟浄歎異』 青空文庫
いゝかね」 そして、両肘を立てゝ首を突出し、「蝶ちゃんのおっかさんは、僕に蝶ちゃんを押し付けようと企らんでいる。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
例句