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寄す

よす
動詞-五段-サ行
1
標準
to include
文例 · 用例
〔われらひとしく丘に立ち〕宮沢賢治われらひとしく丘に立ち青ぐろくしてぶちうてるあやしきもののひろがりを東はてなくのぞみけりそは巨いなる塩の水海とはおのもさとれども伝へてきゝしそのものとあまりにたがふこゝちしてたゞうつゝなるうすれ日にそのわだつみの潮騒のうろこの国の波がしらきほひ寄するをのぞみゐたりき
宮沢賢治 〔われらひとしく丘に立ち〕 青空文庫
彼女は、連れ出した男を此の世に於ける唯一の寄すがり者のやうに思へる心に浮々した足取で、そのフェルトをペタペタ夜道に打つつけながら、解雇された仲間で一番給料も多かつた男の下宿の方に歩んだ。
――飜弄さる 蜻蛉 青空文庫
雨催の空濁江に映りて、堤下の杭に漣※寄するも、蘆荻の声静かなりし昔の様尋ぬるに由なく、渡番小屋にペンキ塗の広告看板かゝりては簑打ち払う風流も似合うべくもあらず。
寺田寅彦 半日ある記 青空文庫
黒き浜辺にマルガレエテが歩み寄するヴェールを風に千々にされながら。
中原中也 山羊の歌 青空文庫
それは福慈神に向って娘としてよりも母らしいものへの寄する情に近かった。
岡本かの子 富士 青空文庫
荒波、どッと押し寄する処。
山中貞雄 武蔵旅日記 青空文庫
渦いて寄する風の音、遠き方より呻り来て、どっと満山に打あたる。
泉鏡花 龍潭譚 青空文庫
中央の木目から渦いて出るのが、池の小波のひたひたと寄する音の中に、隣の納屋の石を切る響に交って、繁った葉と葉が擦合うようで、たとえば時雨の降るようで、又無数の山蟻が谷の中を歩行く跫音のようである。
泉鏡花 三尺角 青空文庫
2
標準
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