企及
ききゅう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
attempt
文例 · 用例
美術史を攻むるを一生の事とすれば、其の深きを致さんこと甚だ易からざるも、一探幽、一雪舟、一北齋を攻究せんとすれば、質弱く分薄きものも、亦或は能く他人の遽に企及し易からざる深度の研究を爲し得べきやうの數理である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
又或藝術や或事業に熱心して、常人の企及す可からざる勵精をなすが如きも、張る氣で爲すのと凝る氣で爲すのとでは大なる差がある。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
然し兎も角も現代京都画壇いな日本の画壇の人気ある作家としての桂華氏には、風筆の企及し得ない芸術を持つて居ると云はねばなるまい。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
これを要するに他の政論派は欧米諸国民の富強をもってその人種固有の能力に帰し、とうてい東洋人種の企及すべきにあらずと断ずれども、王公将相いずくんぞ種あらんや。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
以上の數例のほか、作中、ロウトンの慈善學校の僞善を、深い洞察眼を以て、活寫してゆくあたり、所謂暴露小説の到底企及し得ぬ鋭さが見られる。
— 解説 『ジエィン・エア』 青空文庫
芥川龍之介の如きは、明治以来の何人も企及することのできぬ出来栄えの確かな傑作であると賞揚した。
— 山本実彦 『十五年』 青空文庫
山の彫刻に曠世の技倆を揮った大自然の手は、此処にも企及す可らざる布置按配の巧妙を示した一幅の大画を拡げて、渓間に漲充された軟熟な翠色の空気は、画面に一段の幽邃と落付きとを加えている。
— 木暮理太郎 『黒部川奥の山旅』 青空文庫
全級の生徒のうちで、誰一人として私の持って居るいろ/\の長所に企及する者はありませんでした。
— 谷崎潤一郎 『金色の死』 青空文庫
作例 · 標準
誰も達成できなかった偉業に企及する彼の姿勢は、多くの若者に勇気を与えた。
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その新技術は、既存の枠組みをはるかに企及する可能性を秘めている。
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彼らの研究は、未解明の物理現象の解明に企及するものだ。
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あの小説家は、常に新しい表現形式に企及し続けている。
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