雨天
うてん
名詞頻度ランク #21257 · 青空 160 例
標準
rainy weather
文例 · 用例
この日は、前夜からの雨天で、八ヶ岳は、すッぽり雲に包まれ、目前にあって見ることが出来ない。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
例えば今月中少なくも各一回の雨天と微震あるべしというごとき予報は何人も百発百中の成効を期して宣言するを得べし。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
八月になってから雨天や曇天がしばらく続いて涼み台も片隅の戸袋に立てかけられたままに幾日も経った。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
譬へば惚れ合つた男女二人が話をしながら横町を通る時でも、晴天の時と、雨天の時とは、話の調子が餘程違ひますからね。
— 泉鏡花 『小説に用ふる天然』 青空文庫
どうせ朝まで客は拾えないし、それにその日雨天のため花火は揚らなかったが、飛田遊廓創立二十周年記念日のことであるし、何んぞえゝことあるやろと登楼をすゝめた。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
その日もひどく覚束ない空模様で、天気予報も雨天を報じているのに拘らず未練がましく出かけて行った私が、電車を降りた時にはすでに、霧雨がしんしんと不忍池の面をこめて降っていた。
— 渡辺温 『風船美人』 青空文庫
ところがあの小高い深良屋敷の台所に近い敷石の上を動く人影は、木の間隠れではありますが空を透しておりますために、雨天でない限りは、どんな暗夜でも下の国道から透して見え易い事を、用心深い犯人がよく知っていたに違いありませぬ。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
雨天のしたの海は、だるそうにうねって、冷いしぶきをあげて散っていた。
— 太宰治 『秋風記』 青空文庫
作例 · 標準
例句