隧道
すいどう異読 ずいどう・ついどう
名詞
標準
tunnel
文例 · 用例
前は桜樹の隧道、花時思いやらる。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
窓より首さしのべて行手を見るに隧道眼前に水色|縮緬を延べたらんごとく、遠山|糢糊として水の果ても見えず。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
金谷の隧道長くて灯を点したる、これは昔蛇の住みし穴かと云いししれ者の事など思い出す。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
興津を過ぐる頃は雨となりたれば富士も三保も見えず、真青なる海に白浪風に騒ぎ漁る船の影も見えず、磯辺の砂雨にぬれてうるわしく、先手の隧道もまた画中のものなり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
大正池からそこまで二里に近い道程を山腹に沿うて地中の闇に隧道を掘り、その中を導いて緩かに流して来た水を急転下させてタービンを動かすのである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
最後の隧道を抜けていよ/\上高地の関門をくゞつたとき一番に自分の眼に映じた美しい見ものは、昔から写真でお馴染の大正池の眺めではなくて、丁度その時雲の霽間にその全貌を現はした焼岳の姿と色彩とであつた。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
大正池からそこまで二里に近い道程を山腹に沿うて地中の闇に隧道を掘り、その中を導いて緩かに流して来た水を急転直下させてタービンを動かすのである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
最後の隧道を抜けていよいよ上高地の関門をくぐったとき一番に自分の眼に映じた美しい見ものは、昔から写真でお馴染の大正池の眺めではなくて、恰度その時雲の霽間にその全貌を現わした焼岳の姿と色彩とであった。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
作例 · 標準
山深い峠道に、レンガ造りの古びた隧道がひっそりと口を開けていた。
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新しいバイパスが開通したため、かつての隧道は今では歩行者専用となっている。
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隧道の出口から差し込む光が、暗い洞内を歩く旅人の希望となった。
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