写真乾板
しゃしんかんぱん
名詞
標準
dry plate (photography)
文例 · 用例
写真乾板の感光膜をガラスからはがすために特殊の薬液に浸すと膜が伸張して著しいしわができるのであるが、そのしわが場合によっては上記の樹枝状とかなりよく似た形を示すことがある。
— 寺田寅彦 『物理学圏外の物理的現象』 青空文庫
また写真乾板上の一点に高圧電極の先端を当てて暗処で見るとその先端から小さな火球が現われて徐々に膜上をはって行く。
— 寺田寅彦 『物理学圏外の物理的現象』 青空文庫
二条の足跡が印されている、見取図に包まれているのが何であったろうか、意外にもそれが、写真乾板の破片だったのである。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
そして、その直下に当る地上には、人体形成の理法を無視した二条の靴跡が印され、その合流点に、これもいかなる用途に供されたものか皆目見当のつかない、写真乾板の破片が散在していた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
そして時々宇宙服を着た人間が、携帯用の小さいロケットをもって、それで勝手に空間を泳いで、撮影ずみの写真乾板のとりかえに行く。
— 中谷宇吉郎 『宇宙旅行の科学』 青空文庫
念写に到っては写真乾板の銀粒子に作用を及ぼし、其処に感光の勢力を残すのであるから、この後者の考え方によるより仕方がない。
— 中谷宇吉郎 『千里眼その他』 青空文庫
念写の実験は念写すべき文字を前日に通知しておいて、当日は写真乾板を箱に入れて封をせずに提出するのである。
— 中谷宇吉郎 『千里眼その他』 青空文庫
初めに透視の実験で途中で開封するのではないかという懸念のために、写真乾板の上に物を載せて透視してもらった。
— 中谷宇吉郎 『千里眼その他』 青空文庫
作例 · 標準
古い写真技法を学ぶため、写真乾板を使った撮影を試みた。
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博物館の展示で、明治時代の写真乾板が当時の雰囲気を伝えていた。
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デジタル化されていない写真乾板は、保存状態に注意が必要だ。
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ウィキペディア
写真乾板 とは写真術で用いられた感光材料の一種で、写真乳剤(臭化カリウムの溶液と硝酸銀の溶液をゼラチンに加えてできる、光に感光する物質)を無色透明のガラス板に塗布したものである。ガラス乾板(がらすかんぱん)あるいは単に乾板(かんぱん)と呼ばれる場合も多い。
出典: 写真乾板 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0