汚らわしい
けがらわしい
形容詞
標準
filthy
文例 · 用例
汚らわしい欲のあればこそこうなった上に躊躇するわ、その顔を見て声を聞けば、かれら夫婦が同衾するのに枕を並べて差支えぬ、それでも汗になって修行をして、坊主で果てるよりはよほどのましじゃと、思切って戻ろうとして、石を放れて身を起した、背後から一ツ背中を叩いて、(やあ、ご坊様。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
耳にも入れいで、(汚らわしい、こんな物を。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
神職 (発き出したる形代の藁人形に、すくすくと釘の刺りたるを片手に高く、片手に鉄槌を翳すと斉しく、威丈高に突立上り、お沢の弱腰を※と蹴る)汚らわしいぞ!
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
禰宜 かような婦の、汚らわしい帯を、抱いているという事があるものか。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
――淫奔、汚濁、しばらくの間も神の御前に汚らわしい。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
と嘲弄されて切歯をなし、「ええ汚らわしい、聞とうござんせぬ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
」「考えてみい、世が世なら、汝達が拝むと即座に眼が潰れるような御夫人方だ、何だって汚らわしい乞食風情に御言語を下さるものか。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
私の純粋戯曲理論から見ると、小説本など形式がだらだらして、なんだか汚らわしいように思われた。
— 織田作之助 『わが文学修業』 青空文庫