満身
まんしん
名詞
標準
the whole body
文例 · 用例
もしもの事があったら老い衰えた両親や妻子はどうなるのだと思うと満身の血潮は一時に頭に漲る。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
発汗剤のききめか、漂うような満身の汗を、妻は乾いたタオルで拭うてくれた時、勝手の方から何も知らぬ子供がカタコトと唐紙をあけて半分顔を出してにこにこした。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
二人は今の青年男女が野天のプールで泳ぐように、満身に陽を浴びながら水沫を跳ね飛ばして他愛もなく遊んでいます。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
南国の盛夏の真昼間の土蔵の二階の窓をしめ切って、満身の汗を浴びながら石油ランプに顔を近寄せて、一生懸命に朦朧たる映像を鮮明にかつ大きくすることに苦心した当時の心持ちはきのうのことのように記憶に新たである。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
私はたと困惑、濡れ鼠のすがたのまま、思い設けぬこの恥辱のために満身かっかっとほてって、蚊のなくが如き声して、いま所持のお金きっちり三十銭、私の不注意でございました。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
』と叫んでわが満身の勇気を示した。
— 国木田独歩 『初恋』 青空文庫
拓が身をもってお雪と地位をかえたとすれば、直ちに我を棄てて渠に愛を移すのは、世に最も公平なことであると思って、満身の血が冷くなった。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
満身の力を足に集注して大谷川の沿岸を遡る。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
作例 · 標準
激しい運動の後、満身に汗をかいた。
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高熱で、彼は満身の倦怠感を訴えた。
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事故で、彼女は満身に傷を負った。
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標準
all one's (strength, anger, spirit, etc.)
作例 · 標準
彼は満身の力を込めて、重い岩を押し上げた。
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満身の怒りを込めて、不正を糾弾した。
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満身の精神力で、困難なプロジェクトを完遂した。
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