帆桁
ほげた
名詞
標準
(sail) yard
文例 · 用例
』と口口に、巻き、投げ、昇り、立ち騒ぐ刹那か、颯と暴風の襲来迅く、帆の半、帆ばしら、帆桁、折れ、唸り、はためき、倒れ、動揺す、奈落へ、天へ、激瀾の鳴号凄く轟轟と頭上に下に、刻刻の不穏|等しく一室は歯の根もあはず、惨たりな、垂死の境。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
綱引きやら闘鶏――これは二人が帆桁の上へ向かい合いにまたがって、枕でなぐり合って落としっくらをするのである。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫
それは、渦巻をぐるぐるまわるたびに船は樽やそのほか船の帆桁や檣のようなもののそばを通るのですが、そういうような多くのものが、私が初めてこの渦巻の不思議な眺めに眼を開いたときには同じ高さにあったのが、いまではずっと私どもの上の方にあり、もとの位置からちょっとしか動いていないらしい、ということなのです。
— A DESCENT INTO THE MAELSTROM 『メールストロムの旋渦』 青空文庫
」 霧が帆桁にからまりながら湯気のように流れて来た。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
テレサや、お前は一たい、帆桁のような水夫さんか、手の白いボウイさんか、それとも黒輝石みたいな印度の|釜たきさん?
— しっぷ・あほうい! 『踊る地平線』 青空文庫
全帆、はり裂けんばかりに帆桁を鳴らし、躍りあがる潮煙は迷濛な海霧ばかり。
— 遊魂境 『人外魔境』 青空文庫
その中を、渚では法螺貝が鳴り渡り、土人どもは、櫂や帆桁に飛びついた。
— 小栗虫太郎 『紅毛傾城』 青空文庫
そこで、それまで、帆桁へ尻尾をまきつけて、倒にぶら下りながら、私に船中の容子を窺つてゐた悪魔は、早速姿をその男に変へて、朝夕フランシス上人に、給仕する事になつた。
— 芥川龍之介 『煙草と悪魔』 青空文庫
作例 · 標準
帆船のマストには、大きな帆桁が取り付けられていた。
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船乗りたちは、帆桁の上で器用に作業をしていた。
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夕暮れの空に、帆桁のシルエットが美しく浮かび上がった。
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