手玉に取る
てだまにとる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to lead (someone) by the nose
文例 · 用例
私が前に申しましたような、容易ならぬ大罪人の前科者という事実を、早くもその時に看破するや否や、一種の猟奇趣味の満足のためとしか思えない、極めて残忍な方法でもって、私の運命を手玉に取るべく、ソロソロと手を伸ばしかけていた悪魔というのは、誰でもない。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
あれ程難なく音無の輩下を手玉に取る腕があるからには、是非ともほんとうの狼を退治して溜飲をさげたいものだといふ眼のあたりの意気に炎えてゐた。
— 牧野信一 『武者窓日記』 青空文庫
」「男を手玉に取るような工合には行かない。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
人工の機械で、何うしてこんな大きな石を、こんなに高くまで抛る事が出来るものか、人間の力では一遍だつて出来ない事を、噴火山は手玉に取るやうに繰り返し/\何遍もやる。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
第一、一寸男振こそ踏めますが、あの病弱さうな蒼い男が、老獪な御用聞共を、手玉に取るやうな離れ業が出來やう筈はありません。
— 双生兒の呪 『錢形平次捕物控』 青空文庫
第一、ちょっと男振りこそ踏めますが、あの病弱そうな蒼い男が、老猾な御用聞どもを、手玉に取るような離れ業が出来ようはずはありません。
— 双生児の呪 『銭形平次捕物控』 青空文庫
お前は現に繩付を引いてゐたぢやないか」「へエ――」「それに、あんな腕ぢや三河町の酒村草之進を夜逃げさしたり、腕自慢の御家人を五人まで手玉に取るわけに行くまい」「へエ?
— 辻斬 『錢形平次捕物控』 青空文庫
お前は現に縄付を引いていたじゃないか」「ヘエ――」「それに、あんな腕じゃ三河町の酒村草之進を夜逃げさしたり、腕自慢の御家人を五人まで手玉に取るわけに行くまい」「ヘエ?
— 辻斬 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
あの政治家は、国民を手玉に取るのが得意だ。
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彼女はいつも彼を手玉に取って、自分の思い通りにさせている。
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彼は巧みに上司を手玉に取り、好条件で昇進を勝ち取った。
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