五葉松
ごようまつ異読 ゴヨウマツ
名詞
標準
Japanese white pine (Pinus parviflora)
文例 · 用例
気紛れに、そこへ根を卸したような五葉松は、仰向けに川の方へ身を反らして、水と頷ずき合って、何か合図をしている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
白樺や五葉松は、制裁もなければ、保護もなく、永えに静粛に、そして厳格に、造化の大法を、寸分容赦なく行ってゆくように、この自然の王国から、定まれる寿命を召されて、根こそぎに、谷の中にたわいなく倒れている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
松、五葉松、楢、桂の類から、アクダラの樹や橡の樹のやうな樹でも、それが損傷はれずに老いて巨大になれば、それ/″\の美しさをもて人に酬いる。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
――彼は、金州城の陥落を聞いた時には、泉水の緋鯉を古城の堀に放ち、旅順の大勝利の報に接した折には庭先の五葉松の古本を神社の裏庭に奉納した。
— 牧野信一 『サクラの花びら』 青空文庫
大津の家では毎日町役場の収入課へ、親戚の者が残務整理に通つて居り、お葉も漸く健康を取り戻すと書類包みを携へて日参した挙句、五葉松の家屋敷を手離す段どりで一切が落着し、新居を定める費用も償へるといふことになつた。
— 牧野信一 『サクラの花びら』 青空文庫
朝鮮烏が五葉松の梢に止まっている。
— 佐藤垢石 『淡紫裳』 青空文庫
屏風岩、剣の刃渡り、栂や五葉松の老幹、岩のたたずまい、皆殿下の御感興をお惹き申したように拝察した。
— 木暮理太郎 『朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅』 青空文庫
頂上附近にはサルオガセをつけた栂や五葉松が多い。
— 木暮理太郎 『奥秩父』 青空文庫
作例 · 標準
盆栽の展示会で、樹齢数百年を数える見事な五葉松をじっくり鑑賞した。
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五葉松の幹のゴツゴツとした力強い質感に、厳しい自然を生き抜く力を感じる。
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庭園の中央に堂々とそびえる五葉松は、この家を長年見守ってきた主のようだ。
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