温存
おんぞん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #17418 · 青空 18 例
標準
preservation
文例 · 用例
日本の伝統的な皇族への感情の習慣は、ナンセンスそのものを通じて、偶像を否定しきっていない心理を温存させてゆく。
— 宮本百合子 『ジャーナリズムの航路』 青空文庫
しかしそういう社会は、天皇制をくいものにして、旧権力を温存させようとしているものには決してつくれません。
— ――一九四八年十二月二十五日、新日本文学会主催「文芸講演会」における講演―― 『平和運動と文学者』 青空文庫
芸術祭 日本の政府は、本質的な意味ではファシズムと反民主精神とを温存していながら、外面的には日本を文化国家として内外に信じさせようとして努力している。
— 宮本百合子 『今日の日本の文化問題』 青空文庫
この日本の保守勢力温存の傾向は、政府の構成から憲法の民主的改正にふくまれた巨大な矛盾の本質までを一貫している。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
同時に、文化の面における戦争協力の追及が、政府の保守、温存主義につれて緩漫なのがわかって来ると、はじめ、ジャーナリズムも本人たちも気配をうかがっていた躊躇をすてて、種々の作家が段々そのまま、再び活動を開始した。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
それなら断然たる処置であって、その癖|温存的工夫を要する今の頭を苦めなくて済む。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
帝紀を資料とする部分が、特殊の文字使用法を温存しているによれば、太の安萬侶が文を書くに當つて、成書である帝紀を使用したものの如くであり、稗田の阿禮は、成書の帝紀を讀みながら、本辭の物語を插入して語つたかどうか、今日では不明である。
— 解説 『古事記』 青空文庫
そして短時日ではあったが、不思議とその権力は温存せられていた。
— 嶋中雄作 『日本出版協会論』 青空文庫