掛子
かけご
名詞
標準
boxes which fit inside each other
文例 · 用例
」のかけごえのみ盛大の、里見、島崎などの姓名によりて代表せられる老作家たちの剣術先生的硬直を避けた。
— 太宰治 『HUMAN LOST』 青空文庫
「なんださか、こんなさか、なんださか、こんなさか」 元気の好いかけごえばかりで、汽缶車はなかなか進めないのです。
— 竹久夢二 『玩具の汽缶車』 青空文庫
――こんな風にして、密輸入者レッド老人とワイトマン税関吏の追いかけごっこを書いてゆくと、何処まで行ってもキリがない。
— 海野十三 『軍用鼠』 青空文庫
ふたかたに言ひもてゆけば玉櫛笥わがみはなれぬかけごなりけり と老人の慄えた字でお書きになったのを、ちょうど源氏も玉鬘のほうにいて、いろいろな式のことの指図をしていた時であったから拝見した。
— 行幸 『源氏物語』 青空文庫
幾百とも知れぬ海ひょうが、うららかな春の日に腹をほして、あおむけに寝ころんだり、たがいにだきあってはころげおちたり、追いかけごっこをしてはかみあったり、なにかにおどろいたように首をあげては走って、波にとびこんだりしている。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
揚幕が上って、彼は、かけごえに迎えられて、花道をふんで行った。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
これでも、幻影か」 X大使は、とつぜん私の方に近づき、私が身をかわそうとするのを先まわりして、やっと、かけごえをして、私の腕を掴んだ。
— 海野十三 『地球要塞』 青空文庫
そんな或る日、きょうは学校の前までで好いからと言って附いて来て貰った母と一緒に、私は運動場の入口に近いところで、始業の鐘のなるまで、皆がわあわあ云いながら追っかけごっこをしたり、環になって遊んでいるのを、ただもう上気したようになって見ていた。
— 堀辰雄 『幼年時代』 青空文庫
作例 · 標準
美しい蒔絵が施された掛子の重箱は、使わない時もコンパクトに収納できて非常に重宝する。
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祖母の家で見つけた古い木箱は掛子の作りになっていて、中から小さな箱が次々と出てきた。
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職人が一つひとつ丁寧に仕上げた掛子の入れ子細工は、蓋の噛み合わせに寸分の狂いもない。
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標準
hiding one's true feelings
作例 · 標準
彼はいつも掛子で本心を明かさないが、ふとした瞬間に見せる寂しげな表情に本音が漏れている。
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社交の場では掛子を使い分け、相手の機嫌に合わせて自分を演じることが大人の処世術だ。
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「そんなに掛子で自分を隠さなくてもいいのに」と友人に諭され、彼は苦笑いを浮かべた。
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標準
person in a scam whose role is to telephone the victim
作例 · 標準
特殊詐欺グループの中で、警察官を装って電話をかける「掛子」を担っていた若者が逮捕された。
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巧妙なトーク術を持つ掛子の言葉に騙され、高齢者が次々と指定口座へ現金を振り込んでしまった。
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掛子たちはアジトに集まり、マニュアルに従って被害者の不安を煽るような電話をかけ続けていた。
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