赤靴
あかぐつ異読 アカグツ
名詞
標準
starry handfish (Halieutaea stellata)
文例 · 用例
騎兵聯隊や上肢の運動や、下級官吏の赤靴のことや、山沿ひの道を乗手もなく行く自転車のことを語らうと思ふ。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
学生の間に流行っているらしい太いズボン、変にべたっとした赤靴。
— ――或る私信―― 『橡の花』 青空文庫
麦稈帽を鷲掴みに持添へて、膝までの靴足袋に、革紐を堅くかゞつて、赤靴で、少々抜衣紋に背筋を膨らまして――別れとなればお互に、峠の岐路に悄乎と立つたのには――汽車から溢れて、風に吹かれて来た、木の葉のやうな旅人も、おのづから哀れを催し、挨拶を申すうちに、つい其誘はれて。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
両手をポケットに突込んだまま……紺の背広、鼠色のオーバー、黒の襟巻き……茶の中折れが飛んで……赤靴が片っ方脱けおちてて……顔半分を真赤に濡らして……それを凝視した儘、私は棒のように突立った。
— 夢野久作 『線路』 青空文庫
それと言ふのも、丁度雨あがりか何かであつたゝめで、二里の路に、旅に出る前に買つた赤靴も何も彼もめちや/\にして了つた。
— 田山録弥 『田舎からの手紙』 青空文庫
パトリツクと云へば、|翼のある白馬に打ちまたがつて、地獄の魔王から「如意の剣」を奪ひとるクリステンデムの「赤靴下」だ。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
ボヘミヤン・ネクタイ、合オーバ、(少し穢れた流行|色の薄茶)それから羅紗の合帽子(少し穢れた流行色の薄茶)手には杖、足には赤靴、栄養不良らしい蒼黒い顔、唇と来たら鉛色である。
— 国枝史郎 『奥さんの家出』 青空文庫
三人で通りの人通を歩いてゐる、或る銀行の前の、老い朽ちた椎の木蔭の鉄柵のところで、赤靴を磨かせてゐるT―を見た。
— 徳田秋聲 『和解』 青空文庫
作例 · 標準
底引き網にかかった赤靴が、岩のようなゴツゴツした姿で現れた。
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駿河湾の深海に生息する赤靴は、そのユーモラスな形からダイバーに人気だ。
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水族館の砂地に身を潜める赤靴を、ようやく見つけることができた。
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