手をつける
てをつける
表現動詞-一段
標準
to set one's hand to
文例 · 用例
単にこれだけの事件であるならば、問題は案外に単純であるが、かの怪しい行者は勤王とか討幕とか、京都の公家の娘とかいう、大きな背景を持っているらしいだけに、半七は迂濶に彼女に手をつけることが出来なかった。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
時としては描きながら近くで見ると非常によくなって、ほとんどもう手をつける所がないような気がして愉快になる。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
のみならず自分で連句の創作に手をつけるものにとっては、この点の研究が最もたいせつなものと私には考えられるのである。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
そしてこの事業に手をつけるについては、はたしてそれに当るだけの力量のあるなしは分らないとしても、あらゆる点において残るところなく考えぬき、しかも露ほどの心の後ろめたさも感じてはいないということにかけて、園の心は小ゆるぎもしなかった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
簀を易え机を按き、花を供し香を焼くような事は僕婢の為すがままに任せていたが、僧を喚び柩に斂めることは、其命を下さなかったから誰も手をつけるものは無かった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
保険会社の評価係の技師が、「これほどの由緒ある建築にあまり手をつける事は賛成出来ない。
— 岡本かの子 『バットクラス』 青空文庫
阿芳の自殺した江此間の海岸は、今は海水浴場になって、附近には立派な別荘や旅館などが建っているが、阿芳の投身したと云われる所は、三百坪ばかりの空地になっていて、何人もそれに手をつける者がなかった。
— 田中貢太郎 『阿芳の怨霊』 青空文庫
万一手をつける者があると阿芳の怨霊に祟られると云われていた。
— 田中貢太郎 『阿芳の怨霊』 青空文庫
作例 · 標準
山積みの書類に、どこから手をつけていいか途方に暮れた。
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彼はどんな難しい仕事にも臆することなく、果敢に手をつける。
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新しい趣味に手をつけるのは、いつも楽しいものだ。
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標準
to embezzle
作例 · 標準
会社の金に手をつけてしまい、彼は解雇された。
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顧客の預金に手をつけるなんて、絶対に許されない行為だ。
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彼は借金返済のために、とうとう顧客の金に手をつけてしまった。
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標準
to have sexual relations
作例 · 標準
未成年に手をつけるなんて、言語道断だ。
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昔の日本では、貴族が平民の女性に手をつけることは珍しくなかった。
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結婚していない男女が手をつけることは、かつては社会的に問題視された。
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