十手
じって異読 じってい
名詞
標準
jitte
文例 · 用例
鉄の腰の十手の大写。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
見送る三次がお絹に、T「そーれ見なせえお絹さん」 と言って、T「俺と一緒に居るとお前迄があの通りやくざ者にされちまう」 と言うのを、 始終無言で聞いていたお絹が、 袂で隠して居た十手を三次に示す。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
お絹が、T「今の旦那のお腰の物」 三次「馬鹿」と叱って、その十手をひったくって捨てる。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
三次を見て傍へ寄り、T「俺の十手を知ら無えか?
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
三次空とぼけて「御冗談でしょう旦那」T「それは十手じゃ御座んせんよ旦那」 言われて鉄が「何んだって?
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
」と訊き返して、 「これが十手でなくて何が十手でえ」と言うのを三次がへへへへへと笑って、T「それァ、あっし等二人の縁結びの神様でサァ」 と言ってお絹と共に去る。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
序番自分よく、中盤惡手から駒損となり玉再再ならず窮地に陷つて、梅原さん意氣大に上つてゐたが、自分屈せず腹を据ゑて長考幾度、やがて百二三十手頃の終番に近く、隙を見て奮然逆襲、敵の應酬の失を捉へて過に勝名乘を擧げてしまつた。
— 南部修太郎 『日曜日から日曜日まで』 青空文庫
早く出ろ、早く立て」と、半七もふところの十手を探った。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
時代劇では、捕り物が得意な岡っ引きが十手を持っていることが多い。
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博物館で、古くから伝わる精巧な造りの十手を見た。
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彼は護身術として、十手の使い方を学んだ。
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ウィキペディア
十手(じって、じってい、実手)は、日本の武器および捕具の一つ。30cm - 60cmほどの鍛鉄・真鍮・鍛銀(打ち伸ばした銀)といった金属や、樫・栗などの堅牢な木でできた棒の手元に鉤をつけたものである。敵刃からの防御に用いたり、突いたり打つなどの攻撃、時には短棒術として用い犯人の関節を極める・押さえつける・投げるなど柔術も併用して制圧し捕縛に用いる。
出典: 十手 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0