台石
だいいし
名詞
標準
stone pedestal
文例 · 用例
その庭といふのはその後数回築き直されたにも拘らず、その忠魂塔の台石となつた石だけは殆んどその位置を変へず、そしてその忠魂塔も、私が後に出郷してからも、帰省した時には見掛けたやうに思ふが、七八年前帰省した頃から、それは姿を消した。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
これで思い出したのは、関東大震災のすぐあとで小田原の被害を見て歩いたとき、とある海岸の小祠で、珍しく倒れないでちゃんとして直立している一対の石燈籠を発見して、どうも不思議だと思ってよく調べてみたら、台石から火袋を貫いて笠石まで達する鉄の大きな心棒がはいっていた。
— 寺田寅彦 『静岡地震被害見学記』 青空文庫
しかし、いつかは、巨大な大建築が土台石から、がた崩れに、くずれてしまう時が来る。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
そうして台石には、こう刻んでおくれ。
— 太宰治 『葉』 青空文庫
たとえば水晶で作られたようなプランクトンがスクリーンいっぱいに活動しているのを見る時には、われわれの月並みの宇宙観は急に戸惑いをし始め、独断的な身勝手イデオロギーの土台石がぐらつき始めるような気がするであろう。
— 寺田寅彦 『映画の世界像』 青空文庫
しばらくして、男女は、台石の巌ともに二丈六尺と称するその大銅像の下を、一寸ぐらいに歩行いていた。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
この銅像は丈一丈六尺と申すことにて、台石は二間に余り候はむ、兀如として喬木の梢に立ちをり候。
— 泉鏡花 『凱旋祭』 青空文庫
墓は大きい台石の上に高さ五尺ほどの楕円形の石を据えてあって、石の表には慈望遊謙墓、右に寛延○年と彫ってあるが、磨滅しているので何年か能く読めない。
— 岡本綺堂 『磯部の若葉』 青空文庫
作例 · 標準
銅像は、頑丈な花崗岩の台石の上にしっかりと据え付けられていた。
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庭園の隅には、苔むした古い台石がひっそりと置かれている。
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美術館の展示では、壺を際立たせるためにシンプルながらも存在感のある台石が選ばれた。
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