圏谷
けんこく
名詞
標準
cirque
文例 · 用例
其中に二、三を言えば、残雪や岩石に綾なされた美しい草原を飾る艶麗なお花畑、過去の氷河の遺跡であるといわれている半円形の窪地(カール即ち圏谷)をぎっしりと埋めている万年雪の輝き、雲の海の壮観、御来迎の奇現象などは、まず高山に限られた特色の著しいものである。
— 木暮理太郎 『山の魅力』 青空文庫
四 圏谷も高山の特色の一で、二千五、六百米前後の高さの処に、丁度杯などを二つに割ったような半円形をなして、岩だらけな山肌に喰い込んでいる窪地に与えられた名である、南アルプスにも北アルプスにも有るけれども其数は北アルプスの方が多い。
— 木暮理太郎 『山の魅力』 青空文庫
北アルプスの黒岳や薬師岳や立山などが、槍ヶ岳や穂高岳よりも標高が低いにも拘らず、崇高で威厳ある姿を見せているのは、実に山の東側に多量の万年雪を蔵した大きな圏谷を四つも懸け連ねていることに原因するものと思うのである。
— 木暮理太郎 『山の魅力』 青空文庫
針ノ木峠を初めて登った人が頂上に立って立山の東面を望み、其偉観に驚嘆の目を見張るのもこの圏谷ある為に外ならないのである。
— 木暮理太郎 『山の魅力』 青空文庫
雪の多い北アルプスでは、圏谷の万年雪から皆長い雪渓が走り下って、二十町以上に達するものさえある。
— 木暮理太郎 『山の魅力』 青空文庫
熊の多い北アルプスでは純白な圏谷の雪の上を大きな真黒な熊がのそりのそり歩いていることなどもあり、鹿の多い南アルプスでは、むら消えの雪間に生えた軟い芳草に飽きて、木蔭に甘睡の夢を貪っている鹿の群を驚かすことなどがある。
— 木暮理太郎 『山の魅力』 青空文庫
南のかなたには、黒部源頭の次第高に奥まったあたりに、黒岳の圏谷の雪が爆裂したように鋭光を飛散させる。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
聖は膨大な肩を正面にそびやかして、南面には圏谷状の雪が二、三箇所とくに光る。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
作例 · 標準
その山の頂上付近には、氷河によって削られた美しい圏谷が見られる。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
地理の授業で、圏谷がどのように形成されるかを学んだ。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
ハイキング中、突然現れた壮大な圏谷の景色に息をのんだ。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア
圏谷(けんこく)、カール は、山地において、氷河の源流部で形成された谷のことで、氷河の侵食作用によって形成された地形の1つである。
出典: 圏谷 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0