指呼の間
しこのかん
名詞
標準
hailing distance
文例 · 用例
奔流怒りて岩を噛む利根の上流を過ぐれば、靉靆たる雲天にあり、峭峻たる山を指呼の間に相顧すべし。
— 長塚節 『草津行』 青空文庫
今此急坂の頂に立ちて願望せんか、前と左右との峯巒之を限らざるの間は、遠きもの、近き里悉く指呼の間にありて點々たり。
— 長塚節 『草津行』 青空文庫
平野をはさんで指呼の間に、向うの山裾に杉野の家が見える。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
そうだその富士の峰は眉に逼って指呼の間に浮かぶように懸かっている。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
十二時頃、千二百円でハイヤーを雇い、M海岸まで帰ったが、そこでわが家を指呼の間に望みながらも帰る気になれない。
— 田中英光 『野狐』 青空文庫
高いところで見渡すと、それは指呼の間にあった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
晴れていたならば、彼らの目ざすトウベツは、ここからは指呼の間にある。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
ご承知の通り香港は、支那大陸の九竜とは指呼の間にござりまして、小さい孤島ではござりますが、其湾内は東洋一、水深く浪平に、誠に良港でございますので、各国の船は必ず一度は、其処へ泊まるのでございます。
— 国枝史郎 『赤格子九郎右衛門』 青空文庫
作例 · 標準
濃霧のため、数メートル先も見えず、指呼の間にも人がいるか分からない状態だった。
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船が沈没する寸前、救助隊は指呼の間に到着した。
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緊急時には、指呼の間で指示を飛ばせるよう、常に連携を取ることが重要だ。
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