金魚
きんぎょ異読 キンギョ
名詞頻度ランク #13925 · 青空 1411 例
標準
goldfish (Carassius auratus)
文例 · 用例
つまりそのころの私は、さきにも鳥渡言って置いたように金魚の糞のような無意志の生活をしていたのであって、金魚が泳げば私もふらふらついて行くというような、そんなはかない状態で馬場とのつき合いをもつづけていたにちがいないのである。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
山の端は、澄んで澄んで、金魚や娘の口の中を清くする。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
金魚藻、梅鉢藻だのという水草が、女の髪の毛のようになびいている中を、子供たちが泳いでいる。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
硝子戸の中は茶釜をかけた竈の火で暖かく、窓の色硝子の光線をうけて鉢の金魚は鱗を七彩に閃めかしながら泳いでいる。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
朱色の罌粟や赤椿などは前者の例であり、紫色の金魚草やロベリアなどは後者の例である。
— 寺田寅彦 『雑記帳より(2)』 青空文庫
「お父さん金魚が死んだよ、水鉢の金魚が」「おんちゃん金魚がへんだ。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
金魚がへんだよおんちゃん」「へんだ、おっちゃんへんだ」 奈々子は父の手を取ってしきりに来て見よとの意を示すのである。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
父は引かるるままに三児のあとから表にある水鉢の金魚を見にいった。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫