牡丹雪
ぼたんゆき異読 ボタンゆき
名詞多音語
標準
large snowflakes
文例 · 用例
朝から降り出して、大阪から船の著く頃にはしとしと牡丹雪だった。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
日の暮れかたからちらちらしはじめ間もなくおおきい牡丹雪にかわり三寸くらい積ったころ、宿場の六個の半鐘が一時に鳴った。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
降りしきる牡丹雪は焔にいろどられ、いっそう重たげにもったいなげに見えた。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
火事のあかりにてらされながら陣州屋をたしなめていたときの次郎兵衛のまっかな両頬には十|片あまりの牡丹雪が消えもせずにへばりついていてその有様は神様のように恐ろしかったというのは、その後ながいあいだの火消したちの語り草であった。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
電車が大正橋を過ぎる頃、しとしと牡丹雪になった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
しとしとと落ちて来る牡丹雪を、眩い光が冷たく照らしていた。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
雪が降っているのよ」 花びらのような大きい牡丹雪が、ふわりふわり降りはじめていたのだ。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
舞いだしたとなると、鉄火というか、伝法というか、雪までがたいそうもなく江戸前に気短なところがあって、豪儀といえば豪儀ですが、ちらりほらりと夜の引きあけごろから降りだしたと思ったあいだに、たちまち八百八町は二寸厚みの牡丹雪にぬりこめられて、見渡すかぎりただひと色の銀世界でした。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
朝から晩まで、空からは牡丹雪が静かに降り続いていた。
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子供たちは、牡丹雪が積もった庭で雪だるまを作って遊んだ。
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山の斜面は、ふわふわの牡丹雪に覆われ、銀世界が広がっていた。
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