照れ隠し
てれかくし
名詞
標準
hiding one's embarrassment
文例 · 用例
」 銀子の牡丹は苦笑しながら、照れ隠しに部屋をあちこち動いていたが、風に吹かれる一茎の葦のように、繊弱い心は微かに戦いでいた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
照れ隠しにペイルソルプが運転台のドアの把手に手を掛けると、「さあ、行こう」 ケリイが言った。
— 牧逸馬 『双面獣』 青空文庫
」 提灯を膝の上に抱くやうにして、両手をそれに翳しながら、お信さんは照れ隠しのやうに笑つたが、その白い細そりとした指先が、中の灯の明りを受けて、どうかすると、上簇中の蚕のやうにほの紅く桜色に透き通つて見えた。
— 加能作次郎 『乳の匂ひ』 青空文庫
そして照れ隠しに胸から大きな乳を出して膝の上の嬰児に含ませた。
— 加能作次郎 『世の中へ』 青空文庫
そして照れ隠しに酒を飲むのだ。
— 豊島与志雄 『太宰治との一日』 青空文庫
じゃここで約束しよう」 黒吉は、照れ隠しにこういうと、小指を突出した。
— 蘭郁二郎 『夢鬼』 青空文庫
尤も私の考えでは例の豪傑笑いなどというのは一種の照れ隠しで、世界の何処を探してもない笑いだと思います。
— 岸田國士 『笑について』 青空文庫
凡太はこの話をきいて、あまり面白い話なのでこれはつくり話であらうと直ぐさま思ひついたから、笑ひながらさう龍然に訊ねてみると、彼もあはあはと笑ひながら暫く黙つてゐたが、とにかく蛸に色情を感じたのは坊主らしくて面白いではないか、と照れ隠しのやうな真顔でさう言つた。
— 坂口安吾 『黒谷村』 青空文庫
作例 · 標準
彼は照れ隠しに、冗談を言って場を和ませようとした。
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プレゼントをもらって、彼女は照れ隠しに俯いてしまった。
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あまりに褒められすぎて、彼は照れ隠しに頭をかいた。
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