当節
とうせつ
名詞名詞-の形容詞副詞
標準
nowadays
文例 · 用例
このまた万金丹の下廻と来た日には、ご存じの通り、千筋の単衣に小倉の帯、当節は時計を挟んでいます、脚絆、股引、これはもちろん、草鞋がけ、千草木綿の風呂敷包の角ばったのを首に結えて、桐油合羽を小さく畳んでこいつを真田紐で右の包につけるか、小弁慶の木綿の蝙蝠傘を一本、おきまりだね。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
胴中から右と左の二段にタッタ一討ちの腕の冴えようは、当節の黒田様の御家中でも珍しかろう。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
成たけ両方をゆっくり取るようにしておかないと、当節は喧しいんだからね。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
笄、簪は謂ふも更なり、向指、針打、鬢挟、髱挟、当節また前髪留といふもの出来たり。
— 泉鏡花 『当世女装一斑』 青空文庫
随分お望みなさる方が多うございますが、当節では、人がせせこましくなりました。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
当節は、もう学校で、かあかあ鴉が鳴く事の、池の鯉が麩を食う事の、と間違いのないお前様、ちゃんと理の詰んだ歌を教えさっしゃるに、それを皆が唄わいで、今申した――(ここはどこの細道じゃ、 秋谷邸の細道じゃ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
二三年この方、向うへは誰も通抜けた事がねえで、当節柄じゃ、迷込んではどこへ行くか、ハイ方角が着きましねえ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
「此筋」というのは、「此道筋と云わんが如し」と幸田博士も言って居られたようであるが、それならば、「此筋」は「おらのほう」というような地理的な言葉になるが、私には、それよりも「おらたち」あるいは、「この程」「当節」というような漠然たる軽い言葉のように思われてならない。
— 太宰治 『天狗』 青空文庫
作例 · 標準
当節の若者は、インターネットなしではいられない。
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当節流行りの歌を耳にするたび、時代の流れを感じる。
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当節の気候は異常で、季節感が薄れている。
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