出刃包丁
でばぼうちょう
名詞
標準
broad-bladed kitchen knife (for dressing fish)
文例 · 用例
あの時も俺出刃包丁がいきなり胸にさゝるべと思つて床の中で震へてゐたさ」 Iはおんつぁんの不思議な一面を知つたやうな顔をして聞いてゐたが、「けれどおんつぁんは親切だなあ」 と言葉を入れた。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
それも、二十三、四のうらわけえ気違いがね、殺された子どものそばに、にやにや笑いながら血のついた出刃包丁をさか手に握って、しょんぼりと張り番をしているっていうんですよ。
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫
こんな出刃包丁なんぞ振りまわしながらおもちを食べてはあぶないよ。
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫
血のついた出刃包丁を振りまわしていた以上は、おそらくその凶器で狂人が突き刺したのだろうと思われるのに、傷が二色あるのです。
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫
ぐさりと胸もとをえぐっている三少年の三つの傷は、たしかに出刃包丁の突き傷に相違ないが、いま一カ所子どもたちの首筋に、そろいもそろって何か細ひものようなものででも強く絞めつけたらしい、赤く血のしんだみみず色の斑痕があるのです。
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫
出刃包丁を持って、母屋と牛小屋の間から奥底へ行くと、炬火の薪と手頃の竹竿を持って出てくる。
— 菊池寛 『義民甚兵衛』 青空文庫
そいつが出刃包丁を啣えた女の生首の刺青の上に、俺達の太股ぐらいある真黒な腕を組んで、俺の寝台にドッカリと腰を卸して出ッ歯をグッと剥き出したもんだ。
— 夢野久作 『難船小僧』 青空文庫
君子がはげしく拒むと酒乱の親方は、殺してやる、といって、出刃包丁を振りまわすという騒ぎだった。
— 山本禾太郎 『抱茗荷の説』 青空文庫
作例 · 標準
新鮮な魚を捌くために、切れ味の良い出刃包丁を用意した。
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料理人が手際よく出刃包丁を使い、大きな鯛をさばいた。
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出刃包丁は重さがあり、魚の骨を断ち切るのに適している。
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